git は今やバージョン管理システムのデファクトスタンダードになっています。
しかしながら、若手エンジニアである、レガシーな環境にいるために git を知らない、 そもそも難しそうなどの理由で git を使えない人もいるかと思います。
今回はそんな迷える子羊に git の便利さと覚える意義、簡単な使い方について説明したいと思います。
ちょっと長いので4章立てにしたいと思います。
目次
git とは
gitとはソースコード等のファイルのバックアップを取ったり変更履歴を管理したり出来るシステムです。
ソースコードに限らず、ただのテキストファイルや Excel や Photoshop 、画像ファイルといったバイナリデータも管理出来ます。
git を使用すると便利な点は以下の3点です。
- 過去の状態に簡単に戻せる
- ちょっとお試しの感覚で簡単にコード改変しやすい
- 複数人での作業が簡単になる
過去の状態に簡単に戻せる
編集したソースコードに不具合があり、過去の動いていた状態に戻したくなった場合、どうしますか?
一番手っ取り早い方法はコピーしてバックアップフォルダ等に別途保存する方法だと思います。
ですが、バックアップファイルが増えすぎるとどこにどんな変更を保存したかわかりづらくなります。
git を使用することでコミットという作業単位でバックアップを取ることが出来るため、 作業に不都合が生じた際に簡単に過去のピンポイントな状態へ戻すことが出来ます。
ちょっとお試しの感覚で簡単にコード改変しやすい
git では作業の時系列をブランチという機能で並列化することが出来ます。
ブランチのイメージは以下の図を参考にしてください。
図では master
ブランチから feature-branch
が分岐しています。
分岐する直前まではソースコードの内容はまったく同じ状態です。
分岐した先からは master
ブランチには変更の影響を一切与えません。
好き放題ソースコードを変更し、コミットしてしまっても、そのバックアップされた情報は feature-branch
に閉じています。
ブランチは不要になれば削除することも出来ます。
複数人での作業が簡単になる
チーム等の複数人で同じファイルを作業する場合、どのように変更内容を適用しますか? おそらく、作業者それぞれの変更した部分を手作業で話し合って継ぎ合わせていくと思います。
このファイルの差分を継ぎ合わす作業は想像するだけで大変ですね。 影響するファイルが20、30とあると想像もしたくないです。
ですが、 git のマージという機能を用いることで、 それぞれのブランチでコミットした作業内容がもれなく上手く自動で継ぎ合わせてくれます。 これにより、チームでの同時作業も容易になります。
まとめ
本章では簡単に git の紹介をおこないました。
簡単にまとめると git には以下のメリットがありました。
- コミットを遡って過去の状態に簡単に戻せる
- ブランチを切っておくことで元のソースコードに影響を与えずに作業が出来る
- 切ったブランチは他のブランチにマージ出来るため、共同作業が可能になる
この章を読んで git を使ってみようと思って頂けたら幸いです。
以下が次の章になります。